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「避難所開設キット」で備えを [避難所]

P1_2004年新潟県中越地震における体育館避難所の様子(写真提供:防災情報新聞).jpg
上画像は、2004年新潟県中越地震での学校(体育館)避難所の様子。災害は不意に起こるから、避難所開設・運営体制づくりに混乱が伴うのは当然だ。しかし、開設用のキット類だけでも事前にオーガナイズされていれば、そのキット類が動転した気持ちを落ち着かせてくれる効果を持つはずだ(写真提供:防災情報新聞)


■《Bosai Plus》 第163号・2017年06月01日号発行!
同P. 1(「もくじ」付き)へリンク

●"カイゼン"を避難所開設・運営に応用?
 キット(小道具類)を活かす

 本号の特別企画は、ちょっと趣向を変えて「避難所開設キット」がテーマ。
 避難所開設・運営訓練でよく使う小道具類(キット)は、避難所の看板に始まり、受付の案内標識、受付用紙から腕章、各種報告用紙、ホワイトボード、ブルーシート、規制用ロープ、規制用テープ、養生テープ、メガホン、保安指示灯、筆記用具などなど多種多彩に及びます。

 これら小道具類をうまく"オーガナイズ"して(ここでは「戦略的な編成、実効性の高い設計デザイン」といった意味)、時系列で整理、それぞれにイラストなどで使用上のチェック事項を添えておくと、初めて避難所開設を経験する人でも「なるほど、この手順で進めるとこうしてこうなる……」という具合に、開設のノウハウから運営の課題なども総合的に理解できる実践教材になる――という"逆転の発想"の提案です。

 製造業の生産現場などでの"カイゼン"にも似ていますが、小道具箱を開けて使ってみることで、避難所開設で自分はなにをどうしようとしているかがわかるというもの。避難所運営は班分けされたり、担当が決められたりしますが、小道具類を知ることで、ほかの人の担当を理解することも可能です。

 これを先駆的に考案したのは東京都大田区や新宿区で、大田区では昨年、区内のすべての学校避難所に開設キットを常備しました。今回、熊本大学が制作した開設キットを熊本県が活用するという報道をきっかけに、取り上げてみました。

●話題を変えて……自然災害、巨大噴火の"危険値"

 ギャンブルには「期待値」という指標があるそうです。期待値とは配当金にそれが当たる確率を乗じたもので、掛け金を1000円とした場合の期待値は、宝くじやスポーツくじが約500円、競輪・競馬・競艇はおよそ800円、パチンコが900円弱、カジノは950円程度だそうです。
 いずれも損をするわけですが、それがギャンブルの醍醐味(?)なのでしょう。

 「巨大噴火の確率1%」という話題で本紙でも以前取り上げた巽 好幸・神戸大学海洋底探査センター教授が、ギャンブルの「期待値」から自然災害、巨大噴火の期待値(巽教授はこれを「危険値」と言い換えています)を論じています。

 ある災害や事故で1年当たりにどれ位の死亡者が出るかを予想した値=「危険値」はこれまでのデータによると、台風や豪雨災害の危険値80人、交通事故約4000人となるそうです。さらに首都直下地震、南海トラフ巨大地震、そして巨大カルデラ噴火では……? 下記サイトをご一読ください。
>>巽 好幸:日本喪失を防げるか? ギャンブルの還元率から巨大カルデラ噴火を考える

   (M. T. 記)



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タグ:避難所
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